最終更新日 2024年4月12日 by mindmj

■この記事はこんな人におすすめ

・あん福祉会の事業内容について知りたい
・あん福祉会を利用してみたい
・精神障害者向けの施設を探している

あん福祉会はNPO法人であり、利益を求めている法人ではありません。
精神的な障害がある方向けの支援施設としての役割があり、東京小金井市を拠点として活動をしている団体です。
近年精神的な障害によって就労が困難な方が増えており、小金井市においても支援する施設が必要となりました。
あん福祉会はそのような背景から結成された事業所であり、昭和63年に準備会が結成されています。

この記事を読むと分かること
・あん福祉会の4つの事業内容の詳細
・グループホームはお試し泊が可能
・あん福祉会は透明性のあるNPO法人が運営している

平成元年にあん工房共同作業所としてスタートを切る

この結成会には小金井の保健所と近隣の福祉関係者、ボランティア、そして専門知識を有する医師が参加をしており、どのようにして支援を行ったらよいかが議論されました。
小金井市にはこのような施設がなかったためスムーズに活動が開始され、平成元年にあん工房共同作業所としてスタートを切っています。
この段階では任意団体として運営をしており、平成14年に特定非営利活動団体として法人化しました。
一般的に社会福祉を支援する施設は地域の名前が付けられることが多いのですが、小金井市のあん福祉会ではすべての人に開かれ様々な人が集まる場になるように、という願いを込めて、あいうえおの最初のあと、最後のんを合わせてつけられています。
さらに阿吽の呼吸の意味も含めており、いろいろな人が集い、そしてともに何かを創り出していこうという意図があります。
作業所という名前ではありましたが、固いイメージがあったためその後工房に変更し、今ではあん工房として精神障害を持っている人への支援を行っています。

【参考】あん福祉会の評判

あん福祉会の事業内容

あん福祉会はあん工房とあんホーム、デイケアとカフェアンの4つを事業内容です。
あん工房は就労移行支援事業と就労継続支援B型の活動を行っており、工賃収入を得ることができる作業プログラムと実際に就労をして現場を体験することができる就労プログラムの2つがあります。
就労移行支援事業の中には事務作業と飲食接客があり、事務作業では主に図書館内での作業となります。
書籍の整理や新聞の整理、書誌の入力や配架が主な仕事内容で、集中力を高めることが可能です。
飲食接待は併設されているカフェアンにて喫茶作業を行っており、いろいろな人とのふれあいから対人関係の訓練をしており、無理なく人間関係を築けるようになっています。
この活動を行うにあたって基本的なパソコンの操作方法を学ぶため、業務を行うのに際し不安に感じることはありません。
さらに活動後スムーズに就職できるように、就活サポートとしてビジネスマナーや模擬面接、履歴書の添削や面接会支援などを行っており、行き届いた支援を行っている特徴があります。

就労のため工賃は1日1000円ほど出される

これらの活動は作業といえども就労になるため工賃は1日1000円ほど出され、働いている日は昼食は無料となり、遠くに作業をしに行く場合は交通費が実費で支給されます。
作業を行った対価を得ることができるため、社会復帰を早く行うことができ、次へとつなげることができます。
なお就労移行支援事業は希望するすべての人が利用できるわけではなく、精神科を受診している、主治医の承諾があるなどの利用規定があります。
様々な提出物や申請が必要となりますが、登録時には一人一人に目標を確認しており、その目標に合わせて個別にプログラムが作成されます。
このプログラムは利用している間に活用されますが、年度ごとに定期面談を行って目標が達成されているか、無理なく活動が行えているかを確認し、場合によってはプログラムの内容が変更される場合もあります。

精神障害がある方向けの通過型グループホーム

精神障害がある方向けのグループホームは通過型となります。
この通過型の利用は個室での生活となりますが、交流室が施設内に設けられており、入居者同士の交流が持てるように工夫されています。
現在男性の方が多いため男性の入居者を募集しており、就労移行支援事業と同じように主治医の同意があり、しっかりとルールを守ることができる人しか利用することができません。
共同で生活をしていくので、触法の歴がある人も入居することは難しいですし、ADLが自立できていない人も入居は難しくなっています。
ですが小金井市のみでなく東京都内に現住所があれば利用が可能となっているので、様々な地域の人が利用しやすいのがメリットです。
さらに各部屋にはみまもりサポートを導入しており、いざという時に対応できるシステム作りがなされています。
外観も鉄筋のマンションづくりになっているので地域に溶け込んでおり、違和感はありません。
なおグループホームに抵抗がある、どのような雰囲気なのか知りたいという場合は、見学と1泊2日のお試し泊をすることができます。
このお試し泊では実際に作業に参加し、夕食会にも参加をするので、雰囲気を知ることができます。

まとめ

あん福祉会はNPO法人であるためしっかりとした活動を行っており、透明性が大変高いです。
精神障害がある場合、復帰が難しい面がありますが、イベントに参加するなど地域に密着している施設であるため利用することによって無理なく社会復帰をすることができます。